「そう思ったとき、楽器も好きだったけど文化祭でやった演劇の快感が忘れられなくて。それで劇団員として生活することにした。妻も『人生一度だから』と2人でやりたいことをあきらめない生き方をしようと言ってくれて、本当にうれしかったしありがたかった」と話します。

「公演の都合があるから正社員は続けられなくて、今は契約社員になったけれど毎日同い年の妻と将来こんなことしたい、あんなことしたいと話せるのは楽しい」と笑顔で語ってくれました。

正社員の管理職という立場を捨て、劇団員として活動する道を選んだCさん。人生一度きりだと思うと何でもできるものかもしれませんね。

おわりに

人生一度きりという言葉は、誰もが一度は聞いたことがある言葉だと思いますが、それについて深く考えたことがある人はそう多くないのではないでしょうか。何かをあきらめたことが心残りだったり、今まであまり自分の人生について考えたことがないという人は、自分の人生とじっくり向き合ってみてはどうでしょうか。

大塚 ちえ