猛暑、豪雨、強大台風…激甚災害続きの近年。気候変動・地球温暖化は止められないのか?

温室効果ガス削減のための国際会議・気候変動枠組条約締約国会議(COP)は1995年から毎年開催されており(2020年のCOP26グラスゴー会議は2021年に延期)、COP3・京都会議の京都議定書、そしてCOP21・パリ会議のパリ協定は有名です。

パリ協定は、世界の平均気温上昇を産業革命前と比較して2℃より充分低く抑え、1.5℃に抑える努力を追求すること、そのために今世紀後半に世界全体の温室効果ガス排出量を実質的にゼロ(注2)にすること、つまり「脱炭素化」を目指しています。さらに、そのために必要な技術・資金などの支援を謳っています。

注2:実質的にゼロとは、人工的に排出する二酸化炭素の量と植物が吸収する二酸化炭素の量が等しいと言う意味です。

このように包括的な国際協定となっていますが、米国がパリ協定から離脱するなど国家間の思惑がうごめいているのは極めて残念です。

地球温暖化のメカニズム

地球温暖化の原因は、諸説あるにせよ、有力な説はよく知られている大気中の二酸化炭素の増加です。二酸化炭素以外にも原因物質は存在しますが、これらの物質についてはここでは割愛します。

では、なぜ二酸化炭素が増加すると地球温暖化になるのか。よく言われるのは温室効果ですが、ただ単に屋根ができるからという具合に簡単には説明できません。これを理解するには、赤外線について知る必要があります。

われわれは、いわゆる電磁波に囲まれて生活していますが、電磁波は波長の長い方からラジオ波、マイクロ波(電子レンジの波長)、赤外線、可視光線(色の波長)、紫外線、X線と波長が短くなります。人間の身体と同じで、地球表面は熱源があるので暖かく、そこから赤外線が出ています。

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徳島大学名誉教授、元副学長(教育担当)・理事。元4大学で非常勤講師。元学童保育支援補助員。
現在、東京理科大学非常勤講師、たまプラーザがん哲学外来カフェ代表。
青山学院大学理工学部化学科卒業、同修士課程修了。東洋醸造(現、旭化成)研究員、東京大学研究生、東京工業大学助手(理学博士)、米国パデュー大学とカリフォルニア工科大学博士研究員を経て、広島大学助手、講師。徳島大学助教授、教授、総合科学部長、2012年3月定年退職。
専門は化学(有機合成化学)。教育、生と死、超高齢多死社会、文明の危機に関する拙文執筆と講演。著書に『定命 父の喪・母の喪―息子が遺してくれた生き直す力―』文芸社。横浜市在住。