生活設計を立てていない世帯は約6割
生活設計とは、将来に向かってこうありたいという生活像を描き、目的達成のために具体的な計画をたてることを指します。消費生活の安定・向上や教育、老後生活への準備などがこれにあたります。
貯金をしていないAさん・Bさんに共通している部分は、貯金していないことを自覚していたり、今後の金銭的な計画を考えていなかったりするにも関わらず、「なんとかなる」と楽観的になっていたところでしょう。
金融広報中央委員会が2019年に全国8,000世帯を対象に行った調査をまとめた「家計の金融行動に関する世論調査」〔2人以上世帯調査〕によると、過去1年間の家計運営について「思ったより苦しかった」と答えたのは46.9%。約半数近い世帯で家計運営の苦しさを自覚している様子がみてとれます。
しかし一方で、「生活設計を立てている」世帯は全体の35.1%にとどまり、「今後は立てるつもり」41.1%、「今後も立てるつもりはない」22.6%と、現時点で生活設計を考えていない世帯が6割を超しているのが現状のようです。