年収1000万円でも貯金がない、は本当か

年収に対する貯蓄の水準は大きく変わらない

ここまで見てきたように、年収別の貯蓄の水準は多少の凸凹はありますが、年収が増えるにつれて貯蓄の金額が増えています。

しかし、年収に対する貯蓄の水準は、年収350万円以上の世帯について見ていくと、約2倍程度で、その比率は年収が増えていっても大きく変わりません。

したがって、自分の年収に対して貯蓄がしっかり出来ているかを確認するためには、自分の年収の2倍近くが貯蓄出来ているかを確認する必要があります。

貯蓄と言っても、必ずしも預貯金ばかりでありません。ここまで見てきたように生命保険であったり、株式や投資信託といった有価証券であったりも含まれます。

皆さんも、ご自身の年収と比べて貯蓄がしっかり出来ているかは、こうした視点で確認することができるでしょう。

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参考資料

総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)2019年(令和元年)平均結果(二人以上の世帯)」

青山 諭志

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慶應義塾大学卒業後、国内大手及び外資系大手金融機関に合わせて10年以上勤務し、株式市場を中心にマーケット関連の仕事に従事。その後独立。金融機関では主にアナリストとして企業や産業調査活動に従事。調査内容としてはミクロ・セミマクロが主な分析対象だが、好きなのはマクロ分析。記事で取り扱うテーマはマーケット、企業分析といった株式市場関連の分析や貯蓄といった個人の資産運用(パーソナルファイナンス)を取り扱う。最近は「富の分配」問題や「お金持ち」である富裕層研究にも時間を割いている。その他に興味のある分野はブロックチェーン技術とゲノム(ジーノム)。Twitter:SatooshiX