10年連続の減少となった日本の人口、都心部への人口集中傾向も顕著に

総務省が発表した「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」によれば、最新※の日本人住民の人口(「日本人」を指します)は10年連続減少となる1億2,477万人でした。人口減少は今さら驚くことではありませんが、改めて将来の人口減少社会に危機感を持たずにはいられません。

※平成31年1月1日付、令和2年は遡及修正中の模様

人口の減少が続く中で、地方都市の減少ペースが加速し、都心部へ集中する傾向が見て取れます。今回の調査で人口が増加した都道府県は、東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、沖縄の6都県でしたが、出生数が死亡数を上回って増加となったのは沖縄県だけでした。つまり、残り5都県は「転入>転出」によって増加しているのです。

また、人口増加には至りませんでしたが、大阪府や福岡県などでもこうした傾向が見られます。さらに、この傾向はここ数年続いていることにも注目していいでしょう。

有望な成長事業の1つとして注目されてきたカーシェアリング

こうした都心部への人口集中で注目されてきたのが「シェアリングエコノミー」です。

シェアリングエコノミーとは、物・サービス・場所などの経済価値を多くの人と共有・交換して利用する社会的な仕組みのことです。ザックリ言えば、“貸し借りを推進する経済”でしょうか。私たちの身近で代表的なシェアリングエコノミーが図書館であり、これはブックシェアリングになります。

そのシェアリングエコノミーの中で、今後の高い成長率が見込めるビジネスの1つとして注目されてきたのがカーシェアリングです。