吉野家とマクドナルド、コロナ禍での客単価でなぜ差がついた? 株価不振の吉野家HD

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実際、コロナ禍までテイクアウトをほとんど実施していなかったファミレスは、大量の店舗閉鎖などリストラを余儀なくされ、株価も低迷したままになっています。

一方で、従来からテイクアウトを強化してきた日本マクドナルドは緊急事態宣言中も既存店の売上高を伸ばした月があり、株価は6月に入ってから上場来高値を更新しています(注:足元の株価はやや苦戦)。

こうした状況を鑑みると、外食株の優劣が決まりつつある最大の理由は、テイクアウトの成否と見ていいかもしれません。

以前からテイクアウトを実施してきた牛丼株はなぜ不振?

しかし、吉野家を始めとする牛丼チェーン店では、ずっと以前からテイクアウトを実施しています。

牛丼をテイクアウトして家で食べるという人も、決して少なくないはずです。吉野家もコロナ禍がピークだった3月下旬~5月下旬までは店内飲食の営業時間を大幅に短縮し、それ以外の時間帯はテイクアウトのみに切り替えた店舗が多数ありました。この時期、テイクアウトの客が思うように伸びなかったのでしょうか?

吉野家HDは、4月16日に行われた2020年2月期の通期決算説明で、当時の最新データである3月の既存店売上実績を公表しています。それによると、同社が展開する各ブランドの既存店売上実績は次の通りでした。

吉野家:▲1.8%
はなまる:▲29.3%
京樽:▲27.8%

注:いずれも3月の対前年同月比の増減率。

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執筆者

国立大学卒業後、国内・外資系の金融機関にて23年勤務後に独立。証券アナリストなどの職務を経験し、ファイナンシャルプランナー関連等の金融系資格を多数保有。専門は株式投資、貴金属投資、年金、相続、不動産。