吉野家とマクドナルド、コロナ禍での客単価でなぜ差がついた? 株価不振の吉野家HD

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コロナ禍が本格化した3月に、グループ内では吉野家のみが孤軍奮闘しており、会社側も「店内客数が減少するも弁当需要の高まりで健闘」と述べています。なお、その後の吉野家の既存店売上高対前年同月比の増減率は、4月:▲4.0%、5月:▲7.3%、6月:▲12.3%と推移しています。

吉野家と日本マクドナルドの最大の違いは「客単価」

では、テイクアウトで健闘する日本マクドナルドと吉野家の違いは何でしょうか。

結論から言うと、おそらく「客単価」の改善度合いの違いではないかと推測できます。日本マクドナルドは店内飲食を大幅縮小(休止含む)してテイクアウトを増加させた結果、小売り消費産業で最も重要な指標である「客単価」が大幅上昇となりました。

今年3月〜6月の日本マクドナルド既存店売上高、客数、客単価の対前年同月比は、同じ順序で以下の通りです。

  • 3月:▲0.1%、▲7.7%、+8.3%
  • 4月:+6.5%、▲18.9%、+31.4%
  • 5月:+15.2%、▲20.7%、+45.3%
  • 6月:▲3.2%、▲19.4%、+20.1%

これは、店内飲食の休止や大幅縮小で、中高生や会社帰りのサラリーマンなど1杯100~150円のコーヒーで長時間店内に滞在するような不採算客が一掃されたことが最大要因でしょう。その結果として、マクドナルドの客単価は劇的な大幅上昇となりました。

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執筆者

国立大学卒業後、国内・外資系の金融機関にて23年勤務後に独立。証券アナリストなどの職務を経験し、ファイナンシャルプランナー関連等の金融系資格を多数保有。専門は株式投資、貴金属投資、年金、相続、不動産。