「夫婦別財布」「共同で管理している」の割合は?

夫婦共働きが増えている昨今、「夫婦別財布」という家庭もあります。前述の資料によると、家計を「別々に管理している」という夫婦は16.4%います。また「共同で管理している」と答えた夫婦も13.9%います。

ちなみに、共働きの世帯の割合はどれくらいなのでしょうか?独立行政法人 労働政策研究・研修機構の統計情報「専業主婦世帯と共働き世帯」によると、下記の数字が出ています。

共働き世帯:1,245万世帯
専業主婦世帯:575万世帯

今はおおよそ3世帯に2世帯が共働き、1世帯が専業主婦世帯ということになります。

ちなみに、30年前はどうだったのでしょうか?前述の資料によると1980年は約1,100万世帯が専業主婦世帯、約600万世帯が共働き世帯でしたので、おおよそ3世帯に2世帯が専業主婦世帯、1世帯が共働きだったという計算になり、今とは逆の構成です。

夫婦別財布のC子さん夫妻:お互いの貯金額が分からない

C子さん夫妻は、夫婦ともフルタイムで働き、中学校2年生の娘さんがいます。住宅ローンや光熱費など引き落としされるものは旦那の給料から、食費や消耗品などの現金やカードで都度買うものは妻の給料から捻出していました。C子さんは旦那に「子供の将来の学費の貯金をしておいてね」と頼んでいたので「それなりに貯金しているだろう」と思って楽観視していました。しかし、中学2年生から塾に通い始めるときに貯金額を聞いたら、なんと50万円しかないのというのです。

C子さんは貯金額を確かめなかったこと、計画を立てていなかったことを後悔しました。幸い、C子さんは300万円のヘソクリをしていたのでことなきを得ましたが、もしなかったら大変なことになっていました。この後、夫婦別財布はやめ、共同管理にシフトしました。この際、夫には貯金が200万円あるとは伝えず、70万円しかないと伝えました。