まとめ

厳しい就職活動を勝ち抜いて就職した先が、学生時代に描いていた理想とかけ離れていた…。そんな事情が、若者の離職を後押ししていると思われます。企業側に求められているのは、若者たちが感じる「ギャップ」を早期に把握し、離職防止へ対応する工夫かもしれません。

年功序列・終身雇用制度が崩れつつある今、ひと昔前のように「一つの会社に定年まで勤め続けること」を美徳とする考え方は、もはや過去のものになりつつあります。

とはいえ、社会人としての経験がまだ浅い時期に、「現状に不満がある」というだけの理由でやみくもに離職することは、必ずしも成功につながるとは限りません。自分自身が納得できる次の仕事が見つかるかどうか、保証はまったくないのです。

その後の転職先に満足できる人・できない人の違いは、「離職の理由が明確かどうか」「離職後のプランが立っているかどうか」、といった点が分かれ目になってくるのではないかと筆者は感じています。

【参考】
(※)「新規学卒就職者の離職状況(平成28年3月卒業者の状況)を公表します
新規大卒就職者の事業所規模別離職状況
いずれも厚生労働省

LIMO編集部