「夫や夫の家族に使われたくない」
それでは、「サバ読み」をする人はどういった理由からサバ読みはじめたのでしょうか。結婚前に数百万円を貯めていたというYさん。共働きで結婚5年目にマンションを購入することになったそうですが、その際、独身時代に貯めた貯金については伏せ、結婚後に稼いだ分の貯金だけを伝え頭金用に出したそうです。
「ローンを早く返したいという気持ちはありましたが、私の計算によると夫はそこまで貯金できていない。そうすると私の方の持ち出しが多くなってしまうんですよね。単純にそれが嫌で黙っていました。また、夫の実家は私たちのお金をアテにするタイプなのもなんとなくわかっていたので「まだ余力がある」なんて思われたら何をされるか。夫は実家に対し考え方が甘いので、お金の存在を知らせるのは危険と判断しました。離婚するつもりは一切ありませんが、独身時代の大切なお金。絶対にばれたくありません」
Yさんのように「法律上自分のものだし、アテにされたくない」と考える人は多いようです。中には「会社が潰れて路頭に迷う確率よりも、離婚する確率の方が断然高い」という心理から夫婦であっても貯金額などは一切話さないという人もいるそうです。