労働時間、コロナで結局減ったのか?

独立行政法人労働政策研究・研修機構は「新型コロナが雇用・就業・失業に与える影響」として関連情報の統計を出しています。COVID-19の爆発的な感染拡大の時期にあたる2020年4月の労働時間調査をみると、前年同月比で総実労働時間が3.7%減少、所定外労働時間は18.9%減少となっていました。

COVID-19の感染拡大が、労働時間の減少に大きな影響を与えていることが想定されます。しかし、データ上の労働時間は確かに短くなっていますが、これで単純に働く時間が短くなったとは判断できません。自宅で仕事を進める人が増えた中、昼間にやりきれなかった仕事を、夜に持ち越している…といった人たちの声も気になるところです。在宅勤務を経験した夫たちは、どのような困り感を抱えているのでしょうか。

「生活音で集中できない!」夫たちが経験した在宅勤務中の苦悩

ひとことで「在宅勤務」といっても、自宅の間取りや家族構成次第で、労働環境は大きく変わってきます。自分専用の部屋あれば大きな問題はないかもしれません。しかし、リビング・ダイニングなど、家族との共有スペースの一角を使うケースも多いでしょう。

その場合、同じ空間で食事や掃除、おしゃべりなどの日常的な動きが仕事と同時に進行していくわけです。生活音とうまく付き合うことができず、思うように仕事が進ない、というストレスを経験した人が多かったようですね。また、日常生活と仕事の空間が変わらないため、オンとオフの切り替えが難しくなったという声も。