罪悪感とジレンマ

家にいるにも関わらず、家事をこなせない、子供の気持ちに応えてやれない、といったことに罪悪感を抱く人もいたようです。仕事の合間に家事や育児を行うことで、夫/父である自分と同様に、妻や子どもたちにも大きなストレスがかかっていることを、仕事をしながら常に間近で案じていた人も多かったのではないでしょうか。

「昼間は静かにしてくれ」「遊び相手してやってくれよ…」

と、妻を頼りたいところですが、そもそも感染症対策のため児童館や公園に子どもを連れ出すことができなかった時期。狭い家の中で1日を過ごすしかない子どもたちは、有り余る体力をもてあまし、常に走り回ったり大声で歌ったり・・・。妻が外勤もしくは在宅勤務で仕事を抱えていた場合は、保育園への送迎、スキマ時間にできそうな家事などが割り込みで入ることが多く、さらに負担感が増した、という声も。

“コロナ前”は、毎朝家から一歩出たら「仕事モード」に切り替えられていた、という人ほど、在宅勤務中に感じた戸惑いは大きかったことでしょう。