ニューヨークで上着を返してもらえなかった
大学生の時に中国系アメリカ人の友人と、ニューヨークのリンカーンセンターにクラシック音楽を鑑賞しに行った時にも、嫌な思いをしました。
なぜか会場がとても寒くて、預けた上着を休憩の時にクロークに取りに行きました。同じように、数人が筆者たちの前で上着を受け取っていました。
筆者も彼らのように、クロークの20代後半位の白人男性に番号札を渡すと「帰るのか?」と聞かれました。前に並んでいた人達にはそんな事を聞いていませんでした。「帰らないけど寒いから」と答えると、その男は「帰らないなら、渡せない」といいました。
前にいた人達は帰ることもなく、その男性の見えるところで上着を羽織り、飲み物を飲みながら会話をしているのに…とムッとしていたら、友人が「じゃあ帰るから返して」といい、その男はしぶしぶ我々に上着を渡しました。
その場を離れた友人は、「法律じゃあるまいし、帰ろうが席に戻ろうがあの男には分からない」「もし聞かれても、『気が変わった』と言えばいいだけ」と何事もなかったかのように席に戻りました。そして、「アジア人が嫌いなんじゃない?こんな、嫌がらせはよくあることだ」といいました。