不良債権の激増で、銀行は「ゼロ成長、ゼロ金利、コロナ不況」の三重苦に

維持更新投資が減価償却で賄われる理由(初心者向け解説)

以下は、減価償却に関する初心者向けの解説です。設備機械の購入代金は、購入時に費用とされるのではなく、減価償却という作業が行われます。製品を100万個作れる設備機械を100万円で買ったとすると、製品を1個作るごとに1円分の機械が磨り減ると考えて、生産時に1円の費用を計上するわけです。

製品を売る時には、材料費や人件費に1円だけ上乗せして売ることになります。機械が磨り減った分は客に負担してもらう必要がありますから。

本当は利益も上乗せするのですが、ここでは利益のことは考えないようにしましょう。そうなると、決算上は利益がゼロになります。売値から材料費と人件費と機械磨り減り代を差し引くとゼロですから。

しかし、現金は手元に1円残ります。機械を買った時に代金は支払っているので、磨り減った時には現金は出て行きませんから。こうして、100万個の製品を作り終わった時には手元に100万円の現金が残りますから、銀行から借金しなくても壊れた機械を買い換えることができるわけです。

本稿は、以上です。なお、本稿は筆者の個人的な見解であり、筆者の属する組織その他の見解ではありません。また、厳密さより理解の容易さを優先しているため、細部が事実と異なる場合があります。ご了承ください。

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塚崎 公義

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執筆者
塚崎 公義

1981年 東京大学法学部卒業、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。おもに経済調査関連業務に従事した後、2005年に退職し、久留米大学へ。現在は久留米大学商学部教授であるが、当サイトへの寄稿は勤務先と関係なく個人として行なっているため、現職は経済評論家と表記したものである。【近著】なんだ、そうなのか! 経済入門』『老後破産しないためのお金の教科書』『経済暴論: 誰も言わなかった「社会とマネー」の奇怪な正体』『一番わかりやすい日本経済入門』『日本経済が黄金期に入ったこれだけの理由【雑誌寄稿等】Facebook、NewsPicks、アメブロ等にて適宜ご紹介