近年は消費税だけでなく、健康保険料や年金保険料などの負担額も増えています。そこに追い打ちをかけるような新型コロナウイルスによる日常生活への打撃を受け、不安を感じる人が多いのも当然の結果かもしれません。

不安が夫のお小遣いを直撃!

こうした将来への不安からか、前述の明治安田生命の調査によると、まず「夫のお小遣いを減らした」という家庭が多いようです。

夫の1ヵ月のお小遣い平均額は、2007年時点では4万977円となっていました。これが、リーマンショック翌年の2009年には一気に3万5299円まで下がり、現在まで4万円台に戻ったことはありません。

2019年の調査では月3万7774円まで回復していましたが、今年の調査では新型コロナウイルスなどの影響で3万3720円まで大幅に下がっています。リーマンショック以降、お小遣いの平均額が3万7000円台まで回復するのに10年以上の時間がかかっているので、「次にお小遣いが上がるのはいつになることやら…」と侘しい気持ちになりますね。

妻のお小遣いへの影響は?

一方で興味深いのは、「妻のお小遣いは横ばい」というアンケート結果です。

リーマンショックの際には、妻の1ヵ月のお小遣い平均額も、2007年時点の3万1451円から翌年には2万1057円と、大きく減少しました。当時、夫のお小遣いの下がり幅は5000円程度だったのに対し、妻のお小遣いは1万円以上減っていることから、リーマンショックが妻のお小遣い額に与えた影響はかなり大きいものだったことがわかります。