なお、本来なら低金利がプラス材料になるはずの不動産株も、在宅テレワーク定着によるオフィス需要の漸減懸念を背景に、住友不動産(8830)と三井不動産(8801)が▲5%超安へ急落したことが目を引きました。

一方、数少ない値上がり銘柄では、「あつまれ どうぶつの森」の大ヒットが続く任天堂(7974)が一時+4%超高の大幅上昇で久しぶりに年初来高値を更新しました。

また、宅配輸送量の拡大を受け、SGホールディングス(9143)が再び年初来高値更新となっています。

その他では、東京アラートが解除される方向となり、さらにステップ3(休業要請の全面解除)への移行が視野に入ったことから、今もなお臨時休園が続く東京ディズニーの再開期待でオリエンタルランド(4661)が逆行高になったことが注目されたようです。ちなみに、東京ディズニーは千葉県にあるため、東京都のステップ3移行とは基本的に関係ありません。

新興市場(東証マザーズ)では、医療バイオ株への物色が続き、ナノキャリア(4571)が破竹の4日連続ストップ高となった一方、アンジェス(4563)やサンバイオ(4592)は急落しました。

葛西 裕一