これで格差は是正されるのか?
「同一労働同一賃金」の導入により、正規・非正規の格差は是正されていくのでしょうか。アンケート結果によると、非正規雇用者で「思わない」が55.3%で、「思う」は7.8%となり、肯定的な意見は1割以下。法律的には整備されても、働く人の実感が伴っていない現状が如実に表れる形となりました。さらなる景気の悪化が懸念されるこんにち、内定取り消しや雇い止めなどの問題にみられるように、雇用環境はかなり厳しい状況が続くことが想定されます。
まとめ
COVID-19の感染拡大により、多くの人の健康や生命が危険にさらされる日々が続いています。経済活動の縮小にともなう雇用環境の悪化は、ときに人の命を左右するほどの力を持ってしまうことも。抜本的な感染症対策はもとより、雇用と収入を適正に解決していく方法を、社会全体で模索していく必要があるかもしれませんね。
【参考】
「新型コロナが雇用・就業・失業に与える影響」独立行政法人労働政策研究・研修機構
「労働力調査(2020年5月29日公表)」(6月10日閲覧)総務省統計局
「専業主婦世帯と共働き世帯」「早わかり グラフでみる長期労働統計」独立行政法人労働政策研究・研修機構
「平成30年分民間給与実態統計調査結果について」国税庁
「『同一労働同一賃金』に関するアンケート調査」エアトリ
LIMO編集部