楽観視する声もあるけれど…

ファイナンスタイムズ(※1)では楽観的な意見もみられるといいます。

元ニューヨ―ク開発業者のラドウさんは、「もしかしたら空洞化で不動産の価値が下がれば、投資のチャンスとなるかもしれない」と言います。過熱した家賃がリセットされ手頃になれば次の世代の人達が集まり、彼/彼女らが空いたスペースを前世代が思い付かなかったような使い方をするかもしれない、と希望を語る人達もいるのだそうです。

やっかいなビジネス規制などの市の古い体制を合理化し、ライフサイエンス産業など新しい高給なビジネスを呼び寄せたい、と期待する市のリーダー達もいます。また市長は、今までにない「ブレイクポイント」の時だと強気な態度を示しているといいます。

しかし一方で、1970年代の犯罪の多いニューヨークに戻ってしまうのではないかと指摘する人もいます。筆者にとっても沢山の思い出のあるニューヨーク。今まで通りの魅力的なニューヨークに戻ってくれることを願います。

参考

(※1)FINANCIAL TIMES ,”Can New YORK avoid a coronavirus exodus?”
(※2)The New York Times,”The Richest Neighborhoods Emptied Out Most as Coronavirus Hit New York City”
(※3)Daily Mail online,” Exodus from NYC: The young join the rich in ditching the Big Apple as the coronavirus economic downturn drives professionals out and companies accept staff permanently working from home”

美紀 ブライト