チューリッヒ生命が行った「2020年 ビジネスパーソンが抱えるストレスに関する調査」によると、ストレスの要因のトップは「収入(経済面)」の22.4%、次いで「仕事の内容」の21.4%でした(単数回答、n=1,000、以下同)。
3位と4位は「上司との人間関係」(14.6%)、「上司・部下以外の社内の人間関係」(14.4%)で、2つを合わせると約3人に1人が人間関係のストレスを抱えているということがわかります。そこで今回は、働く人々のストレスのもとについて6人に聞いてみました。
社員のことを疑う社長
あるIT企業で働くAさんは「社員を信用していない社長が情けなさすぎる」と嘆きます。
「社長も参加する会議の場で、社長だけオフィス、そのほかはみんな在宅勤務なのでZoomを使って会議をしていた。そのときに『どうせみんなサボってるんだろう』とか『顔出しできないヤツは怠けているんだろう』と、社員を疑うような発言が多々あった」のだそう。
「コロナの影響で急ピッチで進めた在宅勤務の準備、お世辞にもきちんとした環境を提供できているわけでもないのに、『サボっている』とか『怠けている』とか言うし、PCにカメラがなくて顔出しができない人もいれば、家族がいてカメラを使いたくないという人だっている。プライベートに踏み込んでいるという自覚がない」と話します。
在宅勤務の社員に対して「サボっているのでは?」と疑ってしまう経営層も少なくないようですが、これでは社員も報われません。内心そう思っていても、それを口に出されてしまうと言われたほうも不快ですよね。