就業時間との関係は?

次は、「就業時間の長さ」と「睡眠時間」からみていきましょう。

1週間の平均的な就業時間別にみた「睡眠による休養が十分とれていない者の割合」

  • 総数

男性26.1% 女性27.7%

  • 週1~39時間

男性18.1% 女性25.3%

  • 週40~48時間

男性22.6% 女性29.9%

  • 週49~59時間

男性31.7% 女性34.4%

  • 週60時間以上

男性42.2% 女性32.8%

総数でみると男女ほぼ同じ割合ですが、就業時間別にみると、男女間で差がみられます。週1〜59時間以内では、「女性>男性」ですが、週60時間以上においては「男性>女性」と逆転し、もっとも男女差が開いている点も目立ちます。雇用形態や残業時間の長さなど、「働く環境」との関係が気になるところです。

次回は「睡眠時間」と「就労形態」の関係について詳しくみていきたいと思います。

今の睡眠時間、満足していますか?

働く人の『睡眠時間が足りない理由』雇用形態とも関係あり?みんなの睡眠事情(3)」LIMO

【参考】
(※)Hans P. A. Van Dongen, et al. 2003. “The cumulative cost of additional wakefulness. Sleep. 26:117-126.
健康日本21(第二次)における目標項目と現状値について」厚生労働省
平成30年国民健康・栄養調査報告」厚生労働省
日本人の睡眠時間『33カ国中ワースト1位』トップとは約2時間の差!? みんなの睡眠事情(1)」LIMO

池上 翠