時間を味方につける

さて、複利効果ですが、さらに活かせる方法があります。時間を見方につけることです。

複利効果は、最初は感じにくいものです。しかし、時間をかければかけるほど、その効果は絶大です。

複利効果で大きくなった元本に数%の金利を付与すると、大きな利息となります。

定期預金で考えてみましょう。金利3%の定期預金で1億円預けると利息は300万円(税引前)、100万円の場合だと3万円(税引前)となります。

当たり前の話ですが、お金を増やすには、いち早く元本を大きくすることが必要です。

そして、複利効果で大きくなった元本が金利付与で、さらに大きくなる、このプロセスを繰り返すことが、お金を増やす仕組みとなるのです。

この仕組みは雪だるまに例えられます。雪の玉は大きくなるにつれ、表面積が大きくなり、そこに雪がくっつくことで更に大きくなります。

時間をかければかけるほど、加速度的にお金が増えていくので、グラフにすると右肩上がりの直線ではなく、尻上がりの曲線になります。

できれば、20年、30年以上のスパンで運用することができれば、効果も実感しやすくなります。長期で運用することの大切さをよく理解しておきましょう。