今はドメイン名もあわせて考えることが必要
商号を決める際に、検討しておくべき大事なことがもうひとつあります。それは営業上のことです。
たとえば、まだ固定電話がメインの通信手段だったころは、「あ」行で始まる商号が好まれました。電話帳ではじめに目に留まることが多いからです。
ただ、今では電話帳ではなくインターネットでの検索が主流となりました。そのため、商号を決めるときに頭文字を考慮するということはなくなり、代わりに商品名・サービス名を商号に組み込むなど、SEO対策を意識して決めることも多くなりました。
また、ビジネス上の信頼感もアップすることから、「会社名.jp」や「商品名.com」など、独自のドメイン名となっているウェブサイトやメールアドレスを持つことが主流となっています。
ただ、世の中には既に多くのドメインが存在していますので、せっかく思いついたドメインも他の人が使用しているかもしれません。商号を決める前に、まずはドメインが利用できるか調べることもお忘れなく。
会社設立を検討している際は、司法書士や税理士など起業の専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
中野 裕哲