テレビやネットなどでも、子どもへの声のかけ方についてはよく話題に上っています。しかし、おそらくそれらの情報を当事者意識を持って見ているのは、女性のほうが多いのではないでしょうか。

「やれ!」とか「しろ!」とか「やめろ!」という言葉を日常的に子どもにかけるべきではないという事実自体を、認識していない男性が多いように感じます。もちろん、全ての男性がそうであるわけではないのは分かっています。

ただ、もし男性が意識せずに子どもに対して“命令口調”を使っているのなら、Aさんのようにそのことに対して腹を立て続けていると、自分の身がもたなくなってしまうかもしれません。パートナーが、大切な我が子に対して命令口調を使っているのなら、「なぜ命令口調をやめるべきなのか」を伝えてあげることが大切なのではないかと筆者は感じました。

自覚してもらうことが第一歩

もしかするとAさんの夫は、自分が子どもたちに命令口調で声をかけていること自体に気づいていないのかもしれません。それなら、まずは気づかせてあげるべきではないかと感じました。その上で、「こんなふうに言い換えてあげると伝わりやすいかも」というように、パートナーを諭すのも一つの方法。

夫婦のどちらかがパートナーの子どもの接し方に対して不満を抱き続けるのではなく、“こんな傾向にある”という事実を伝えて、良い方向に進んでいくのがベターなのではないでしょうか。

川西 まあさ