実際に、「平成30年分 民間給与実態統計調査(国税庁)」でも、給与所得者の平均給与は男性545万、女性293万円と、男女間の給料には大きな隔たりがあることがわかります。

「働き方の多様性に関する意識調査」に戻ると、全体の6割近く(59%)が今の職場に「キャリアアップのチャンスはない」と回答(「あまりあると思わない:約37%」「全くあると思わない」:約21%」の合計)。

その理由を性・年齢別に見ると、特に20代女性が60%がチャンスがないと感じているのに対して、20代男性は43%と、17ポイントの差がありました。キャリアを形成する若年層の段階で、キャリアアップに諦めを感じてしまう女性が多いことがわかります。

女性が働きにくさを感じた経験談

では、実際に女性が男性に比べると働くのが大変だと感じるのはどんなときなのか、その経験談をに紹介します。

「同じ成果を出しても評価されるのはいつも男性社員。女性はなかなか昇給できない環境で、育休を取って管理職になった人は皆無です。時代錯誤の会社体質で、どうせ頑張っても評価されないと思うと憤りを感じます」

「いまだに女性は男性社員より早く出社しなくてはいけないというルールがあるんです。すでに30分前に出社しているのに、『女性は気が効くと思って雇っているんだから』と言われてムカつきます」

「飲み会に参加すると下ネタのオンパレード。聞くに耐えない会話でどう返答すれば良いかいつも困りますし、誰に相談すれば良いかも分からないほどセクハラに無頓着な会社なのが辛いです」