世界経済フォーラム(WEF)は毎年、経済・教育・健康・政治の4分野のデータをもとに、男女格差を分析した指数(ジェンダーギャップ)を発表しています。

2019年12月に出された「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数 2020」では、日本は153か国中121位と下位に位置しています。しかも、前年の110位からさらにランクを落としたという結果で、先進国の中では圧倒的に低い数字でした。

日本で特に順位が低いのは経済と政治の分野で、女性リーダーが他国に比べても圧倒的に少なく、女性が活躍できる機会が少ないことが影響しているようです。それ以外の働く現場でも、いまだに女性蔑視や差別が残っていると思う人も少なくないのではないでしょうか。

「お給料が少ない!」「キャリアアップに絶望…」

また、女性リーダー育成に焦点を当てた「ダイバーシティ&インクルージョン」を専門とするオーストラリアのコンサルティング企業・The Dream Collective Global Pty Ltdは、日本全国の男女800人を対象にした「働き方の多様性に関する意識調査」を今年3月に発表しています(以下に記すパーセンテージは小数点以下四捨五入)。

同調査によると、「現在の職場環境に満足していない」という人が37%(「あまり満足していない:約26%」「全く満足していない:約12%」の合計)。その理由を男女別に見ると、「給料が少ない」ことを挙げた男性が57%であるのに対して女性は69%と10ポイント以上の差があります。