また、IPOに参加するのもハードルが高いのが事実です。対面証券の営業と懇意にしている、つまり大口の取引をしている人は初値が高くつきそうな優良IPO株を優先的にもらえることがありますが、初心者には無理な話。一方、ネット証券を利用してIPOの抽選に参加するのは当選確率がかなり低く、現実的には「当たれば奇跡」レベルです。

ごくまれに人気がない銘柄だと当選確率が上がりますが、何十万、何百万という口座をかかえる大手ネット証券のIPO抽選に参加して当たることはほとんどないでしょう。

IPO株はたしかに初値が高くつくと儲かるうえに、わかりやすい仕組みなので初心者も取り組みやすいというのは事実ですが、参加することすら大変なのに、さらにそこから儲けるということはあまり現実的ではないのです。

おわりに

証券会社の営業マンのセールストークやウェブページ、またインターネットのブログなどに書かれていることを鵜呑みにしてしまうと、痛い目に遭う可能性があります。金融商品への投資で「必ず」という言葉は絶対に信じてはいけません。まずは自分で調べてみることをオススメします。

大塚 ちえ