毎月の給料など収入が入った直後に、3万や5万円といった決まった金額を抜き取り、それを貯金に回すのです。引き落とし口座として貯蓄口座を作り、自動振替で強制的に先取り貯蓄をするのも便利です。

働いて毎月収入のある人が貯金の土台としたいのが、「積立定期預金」。給与振込銀行で行えば、毎月決まった日に決まった金額が、自動的に普通預金から積立定期預金に貯まっていくからです。毎月の最低金積立額は5,000円以上や1万円以上など銀行によりさまざま。

生活がカツカツであれば、最初は5,000円からでもいいのでムリのない額に設定するようにしましょう。そしてボーナス月に増額したり、余裕がある時に入金したりするようにするのです。

会社員なら先取り貯蓄のために、勤務先の「財形貯蓄」を利用する方法もあります。財形貯蓄は、勤務先が財形貯蓄制度を導入していれば利用できます。会社員や公務員だけでなく、継続して働くことが見込まれるパートやアルバイト・派遣社員も契約可能です。

労働調査会の調べによると、財形貯蓄制度を導入している企業は35.2%です。財形貯蓄をすると、会社が給与から天引きして金融機関に預けるので、自動的にお金が貯まっていきます。