学童保育にしわ寄せが生じる理由

学童保育は、共働き世帯やひとり親の増加により、また、女性の就労拡大を掲げる安倍政権の成長戦略の中で、そのニーズが高まりました。それに加え、今回の一斉休校で朝から学童保育に子どもたちが押し寄せるようになっています。

休校になった学校もそれなりに忙しいでしょうが、学童保育に任せっきりというのは疑問です(筆者は神奈川県の学童保育に関わっていますが、地域によって対応が異なる場合があります)。学校が学童保育ともっと連携することを工夫すべきであり、たとえば学年ごとに週に一度でも登校日を設定することを検討しても良いのではないでしょうか。

それが、子どもの「もう家の中にいるのは限界」というストレスの解消にもつながるはずです。

また、在宅勤務になった親が、朝から子どもを学童保育に任せきりにするケースもありますが、これでは学童保育はパンクしてしまいかねません。

確かに、在宅で子どもの面倒も見ながら仕事をするのは大変なことです。ただ、一方で今回の休校で子どもと過ごす時間が増えるのは、教育について子どもと共に考える絶好の機会と捉えることもできるでしょう。
 
以上のような視点以外にも学童保育の問題点は多く、このままだと学童保育が危ないと言わざるを得ません。