電子機器メーカー勤務のBさんも、「知ったかぶりされると教えづらい。こちらも『コレを知っているのなら、アレも知っているかな』と思ってしまい、あえて言わなかったところに知識の穴があると困る。多少知っていることでも復習のつもりで、イチから聞いてくれるとこちらも助かる」と話していました。

知ったかぶりはミスコミュニケーションやトラブルのもとになりがちです。基本的なことからしっかり身につけていけるよう、真摯に話を聞くのが無難でしょう。

メールやチャットだけで済まそうとするのに違和感

最近の若者と30代以上の世代では、コミュニケーションの取り方が少し異なるようです。それに違和感を抱く人がいるのも事実。金融機関で働くCさんは、「飲み会をすごく嫌そうにされたり、顔も知らない相手からチャットやメールだけで用件を済まそうとされるとちょっとイラっとする」と言います。

「自分が新入社員のときは、面識のない人にいきなりメールして用事を済ませようなんて怖くてできなかった。物理的に会えない距離にいる人には電話をしてからだし、社内の人なら会いに行って事情を説明していた。顔を知っているだけでも文面から受け取る印象は違うと思うけれど、最近の新人は極力メールだけで用事を済ませようとする」と話します。

Cさんの会社ではここ数年でチャットが導入されたそうですが、「チャットだと若者はLINE気分で連絡してくることが多いのも違和感がある」と言っていました。

こうした点は世代間ギャップの一つなのでしょうが、このままテレワークが広がると、実際に会って話をする機会が減ることも考えられます。ウェブ会議で顔を合わせてコミュニケーションを取るようになってくると、Cさんの見方も変わるかもしれません。