私立中学校、3年間にかかる費用は?

先述の平均金額をもとに、3年間の在学に必要な費用を計算すると
1年次・・・97万531円
2年次・・・67万429円(授業料48万0950円+その他18万9479円)
3年次・・・67万429円(同上)
3年間合計・・・231万1389円
となります。

以上はあくまでも東京都内の私立中学の平均値ですが、学校によって差がある点や、在学中の値上げなども考慮しておくべきでしょう。

興味を持った学校の説明会などには、早めに参加してリサーチしておくことをおすすめします。

公立との差

では、「学習費総額」について、公立・私立に入学した場合にかかる費用の差にも触れておきましょう。

文部科学省の「平成30年度子供の学習費調査 調査結果の概要」では、学習費総額(※4)の学年別全国平均の値が比較できます。
中1 ・・・公立45万6582円  私立162万4661円(公立の約3.6倍)
中2 ・・・公立43万6183円  私立123万122円  (公立の約2.8倍)
中3 ・・・公立56万9348円  私立136万2389円(公立の約2.4倍)
合計・・・公立146万2113円  私立421万7172円(公立の約2.9倍)

※4 ここでいう「学習費総額」とは「学校教育費・学校給食費・学校外活動費」の合計です。
授業料や給食費のほか、制服・習い事・塾・家庭学習なども含めた、教育に関連した費用の総額となります。
(参考)「子供の学習費調査 用語の解説(項目別定義)」文部科学省

各学年で、私立は公立の2~3倍以上の金額となっています。
私立受験を検討し始めた時点で、資金の準備について意識しておいたほうが賢明といえますね。

ここまでは、ある程度予想がつく費用、についてのデータでした。

最後に、実際に子どもを私立中学に入学させた保護者たちの「想定外だった出費」にまつわるエピソードをいくつかご紹介していきます。

想定外の出費

「集団授業だけのつもりで入塾したが、個別指導クラスも勧められて受講。6年生の秋以降は家庭教師もつけたので猛スピードでお金が減っていった

「入塾後に指定のタブレットの購入が必要となった」

中学入学後

「入学後に修学旅行の行き先が変わり、在学途中で積立金が増えた

「吹奏楽部に入部したが、部員ほぼ全員マイ楽器を所持。娘も20万円のクラリネットを購入・・・