例として、4年生から4教科で大手進学塾に通った場合のデータを比較すると、単純に入学金・毎月の月謝を足し算しただけで約120~200万円という計算になりました。

また、多くの塾で学年が上がるごとに費用が高くなる傾向がある点や、季節ごとの講習会などの追加費用も考慮しておきたいところ。
お子さんによっては、補習塾や家庭教師を併用した場合なども想定しておく必要があるかもしれません。

ホームページなどで確認ができる費用以外にも、6年生まで通った場合を想定し、プラスアルファの出費を覚悟で臨めば安心できそうですね。

学校

では、実際に学校に支払う費用について、生徒数・学校数ともに全国1位の東京都のデータを参考例としてみていきましょう

以下、都内私立中学校181校を調査対象とした、東京都発表の「令和2年(2020年)度 都内私立中学の学費の状況」からデータをご紹介します。

  • 受験料

2020年度、都内私立中学校の検定料(受験料)の平均額は2万3200円という結果が出ています。
午前・午後で試験を実施する学校や、同一校で複数回受験できる学校も増えています。
併願の選択肢が増えるぶん、検定料だけで10万円程度が必要となることも想定しておきましょう。

  • 初年度納付金

2020年度の初年度納付金(授業料、入学金、施設費及び学則上のその他納付金(※3)については、以下のような調査結果が出ています。

初年度納付金(総額)
・平均額 97万531円
・最高額 189万500円
・最低額 54万8000円
・値上げをした学校 41校(22.7%)
・値下げをした学校 3校(1.7%)
・据え置いた学校  137校(75.7%)

また、「初年度納付金(総額)97万531円」の内訳(詳細・各費目 ※3)の平均額については
・授業料48万0950円
・入学金25万8066円
・施設費42万36円
・その他18万9479円
となっています。

※3「授業料」「その他」は毎年度納付する費用、「入学金」「施設費」は入学時に一括納付する費用
金額は、延べ学校数(コース等によって学費が異なる場合はそれぞれ1校として計算)の平均額です。

では、初年度納付金(総額)平均額の推移をみてみましょう。

初年度納付金(総額)平均額 ( )内は対前年度比
2015年度 93万6679円 (0.8%)
2016年度 93万9084円 (0.3%)
2017年度 94万5193円 (0.7%)
2018年度 94万9416円 (0.4%)
2019年度 95万9770円 (1.1%)
2020年度 97万531円   (1.1%)

以上は「初年度納付金」のお話です。
次では、3年間の在学期間中に必要となる費用についてみていきます。

3年間ではどれくらいかかる?