新型コロナウイルス(新コロナ)感染症により、ヒトの動きだけではなく、経済も止まっています。4月16日に米国で発表された失業保険の申請件数は4月11日までの1週間で524万5000件となっています。

米国の失業保険の新規申請件数の規模とは

過去4週間の累計申請件数は約2200万人となり、米国の労働人を考慮すると約8人に一人が仕事を失ったことになります。一言でいえば、大事件です。ちなみに、後述しますが、2200万人というのは、日本の製造業と小売業などの就業者数すべてを足した人数です。

日本は米国のように人員削減が容易ではありません。したがって、短期的に米国のような失業者数にはなるとは思えません。しかし、新コロナが長引けば、雇用市場には少なからず影響が出てくるはずです。

今回は、米国の状況も参考にしながら、日本の産業別の雇用を振り返り、最後に私たちはどのような準備をしておけばよいかを見ていきます。

日本の産業別就業者数とは

2020年3月31日に発表された2020年2月分の総務省統計局「労働力調査(基本集計)」を見てみましょう。

2020年2月時点の産業別就業者数は以下の通りです。

農業、林業:175万人
建設業:503万人
製造業:1053万人
情報通信業:230万人
運輸業、郵便業:348万人
卸売業、小売業:1095万人
金融業、保険業:154万人
不動産業、物品賃貸業:133万人
学術研究、専門・技術サービス業:226万人
宿泊業、飲食サービス業:405万人
生活関連サービス業、娯楽業:237万人
教育、学習支援業:330万人
医療、福祉:860万人
サービス業(他に分類されないもの):455万人

こうしてみてみると、日本の産業別就業者数を見ると、国内においては、「製造業」と「卸売業・小売業」の就業者数が1000万人を超え、この2つの産業が主要産業ということが言えます。また、これらについて多いのが、現在、新コロナ感染拡大により、現場でご苦労いただいている「医療、福祉」となります。