今回の新コロナにより、影響を受けていない産業などはほとんどないに近いですが、やはり就業者数の規模を考えると、自動車などを中心とした「製造業」がストップしてしまうことが懸念点といえます。

生産ラインは自動化も進んでおり、「三密」の状況には必ずしもないとはいえませんが、それでも人が全くかかわらない工場というのもまたないのは事実です。今後は、どのタイミングでメーカーの国内工場が再稼働するのかは注目ポイントです。

「小売業」は食料品店やドラグストアなどの一部のカテゴリーは必要不可欠な存在として営業を続けていますが、嗜好品を取り扱う小売店は休業をしています。こうした状況が続くと、就業人口の多い産業ですから、失業者数が増えかねません。

また、注目すべきは「宿泊業、飲食サービス業」です。就業者数は決して少なくないですし、現在の状況を考えると、すぐに営業開始をしても顧客が来てくれるかどうかは不透明です。

日本の雇用市場の現状とは

もっとも、2月時点で日本の雇用市場が大崩壊しているかといえばそうではありません。