こうしてみると日本人は金融商品としてはやはり預貯金を嗜好しており、その比率は貯蓄のうち半分以上を占めている重要な金融商品であるということだ。

また、日本人の金融資産に占める生命保険の比率は少なくないというのも見て取れる。リスクをとって運用する有価証券の比率は生命保険よりも小さいというのもわかる。

貯蓄の目的は一体何が多いのか

「貯蓄はいくら?」というと預貯金額を答える人が多い。一方で「資産運用のご経験は?」と質問をすると投資信託を持っているとか株の経験が有るといった答えも出てくる。

実は預貯金も資産運用の一つである。安定資産として好まれる預貯金だが、わずかながら利子がつくのは皆知っている、つまり立派な資産運用商品なのだ。

それにもかかわらず、「投資はわからないから怖い」と言って多くの人は預貯金を選ぶ。そして預貯金に依存している人に限ってお金が大して増えないと不満を漏らすことも少なくない。親や祖父母など人生の先輩方から若いうちは預金しろ、貯金しろと言われて、実践している人も多いだろう。実際に預貯金している人にその目的をアンケートがある。