さぁ、「クマ狩り」に出発!
実際、いつもの散歩道を歩いていると、こっちの家の窓際にテディベア、あっちの家にもテディベア……。フェイスブックを通じて主宰者に参加を知らせた人が、道行く人々に楽しんでもらうために、自宅の通り沿いの窓際にテディベアを飾っているのです。
親子で散歩していると、子どもたちはどんどん先に小走りで行ってしまいます。「クマ狩り」に夢中というわけです。
「あっ見つけた! ママ、早く早く」。わざわざ戻ってきて母親を引っ張っていきます。親はのんびり歩くこともできません。「これで…16、17…18匹目だよ!」と誇らしげな子どもに、自己隔離の憂うつも思わず吹き飛びます。
家に帰れば、お留守番をしていたおばあちゃんに、「今日は全部で21匹のクマを見つけたんだ」と報告します。
「ピンクとか、青とか、いろんな色のがいるんだよ。ドレスを着ているのもいるし、カウボーイの格好をしてるのもいる。ちっちゃな赤ちゃんグマが、窓のところにズラーッと並んで、こっちを見てるお家もあるの。僕が一番好きだったのは真っ白な大きいのなんだ。明日もう一度そこまで行こうと思うんだけど、おばあちゃんも来ない? 見せてあげる!」と、もう明日の「クマ狩り」の予定まで立てています。