イヤイヤの激しい子が心で思っているかもしれないこと
一方、今思えば、「もっとこうすればよかった」ということもあります。
イヤイヤの一番激しかった次男。何をしてもダメで困っていたとき、少し時間が経ってから抱きしめると、泣き止むことがありました。そして、そのときは甘えたいような顔をします。その表情を見ながら、3つのことを考えました。
イヤイヤする子をすぐに抱きしめようとしても、怒って拒否されることが多いものです。ところが時間が経ってから抱きしめると、素直に抱っこされるのです。あまりに長い間イヤイヤをしてると、子どもの方も「イヤイヤし過ぎたかも」と不安になるのかもしれません。
同時に、「本人が気が済むまで泣いた」ことも重要でしょう。怒りや悲しみを途中で止めてしまうと、モヤモヤしたりストレスが残り、逆に後味が悪くなるのは大人も同じこと。感情を発散させることや、思いっきり感情を味わうことも、成長過程では重要なように感じました。
また、何でも自分でやりたがり、1人遊びの時間も多く自立心も強い次男は、お兄ちゃん子で、いつもお兄ちゃんの後についてまわっています。真ん中っ子なこともあり、他の2人と比べればママとの時間が少なめな次男は甘えたい気持ちを抑えていたのかなと思いました。
それらに気付いてからは、「今日はいつも以上にイヤイヤして怒っている」と思う日は、十分に抱きしめるようにしています。イヤイヤの激しい子は、「もう満足するほど泣いたかな」と思った頃に抱きしめてみると良いかもしれません。
宮野 茉莉子