両社はQRコード決済の他にも多様な金融サービスを提供している。「LINE」という利用者にとって身近なアプリをベースとして両社の金融サービスが有機的に組み合わさることで、利便性はより高まる可能性が高い。こういったサービスの質的シナジーも期待できそうだ。
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AI研究の加速にも期待
AIについても両社は積極的な姿勢を見せている。ヤフーでは、話しかけるとAIが意味を理解して、様々な情報を提供する「音声アシスト」のほか、企業向けには行動ビッグデータを分析・活用できる「DATA SOLUTION」を提供。
一方でLINEは、日常生活をサポートする音声AIアシスタントのスマートスピーカー「Clova」のほか、企業向けにはチャットボットやOCR、音声認識・音声合成、画像認識などを提供する「LINE BRAIN」を展開している。
サービスの違いとして、「音声AI」においてはアプリとハードという形式的な違いがあるほか、LINEの「Clova」にはカメラやラジオといったエンターテインメント機能や通信アプリの操作なども可能で、LINEの方がサービスの幅が広いとみている。
執筆者
1991年生まれ。新潟県新潟市出身。2022年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォームに入社し、現在はメディア事業部・メディアグロース企画推進室マネージャー。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」を中心に、多くの読者の方に幅広いコンテンツを届けるための戦略立案に従事している。
それ以前は、LIMO編集部にてアシスタント・コンテンツマネージャー(ACM)として従事。第一報として報道されるニュースを深堀りし、読者の方が企業財務や金融に対する知的好奇心を満たしたり、客観的データや事実に基づく判断を身に付けられたりできる内容の記事を積極的に発信していた。
入社以前は、株式会社フィスコにて客員アナリストとして約20社を担当し、アナリストレポートを多数執筆。また、営業担当として、IRツール(アナリストレポート、統合報告書、ESGレポートなど)やバーチャル株主総会サービス、株主優待電子化サービスなどもセールス。加えて、財務アドバイザーとしてM&Aや資金調達を提案したほか、上場企業向けにIR全般にわたるコンサルティングも提供。財務アドバイザリーファームからの業務委託で、数千万~数十億円規模の資金調達支援も多数経験。
株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)、オリックス株式会社でも勤務し、中小・中堅企業向け融資を中心に幅広い金融サービスを営業した。株式会社DZHフィナンシャルリサーチでは、日本株アナリストとして上場企業の決算やM&A、資金調達などのニュースと、それを受けた株価の値動きに関する情報・分析を配信。IPOする企業の事業・財務を分析し、初値の予想などに関するレポートを執筆。ロンドン証券取引所傘下のリフィニティブ向けに、週間・月間レポートで、日本株パートを執筆。経済情報番組「日経CNBC」にて毎月電話出演し、相場や株価の状況も解説していた。
新潟県立新津高等学校を経て、2013年に慶応義塾大学商学部を卒業。学部では、岡本大輔研究会にて企業評価論、計量経営学を専攻していた。
最終更新日:2023/11/03