昨年12月に発表がされているように、このまま話が進めば旧ヤフーである「Zホールディングス」と「LINE」が年内に経営統合となっていく。
幅広いサービスを展開することで世間でも知名度の高い2社について、今回は両社の各種サービスを比較し、統合後に期待されるシナジーなどもユーザー視点で見ていきたい。なお、文中ではZホールディングスではなく簡略的に「ヤフー」の呼び名を使用していきたい。
メディア・広告のシェア拡大加速なるか?!
ヤフーとLINEはともにメディア・広告領域でのサービスを展開している。ヤフーでは検索サービスが一般個人にもよく活用されていることだろう。ヤフーではそのほか、ニュースサービスおいて、総合的なサイトやスポーツ・防災などに特化したサイトなども運営している。
また、地図サービスや料理レシピの紹介サイト「kurashiru」などのほか、広告サービスにおいては総合サイト上でのバナー広告や検索結果上でのリスティング広告なども提供している。
一方、LINEも同様に「LINEニュース」「ライブドアニュース」といった複数のニュースサービスや、無料通信アプリ上での広告を提供している。独自性の高いサービスでいえば、小売業向けの販売促進サービスや、ユーザー側が独自に情報を編集して公開できるWebキュレーションサービス「NAVERまとめ」での広告なども手掛けている。
利用者基盤を見てみるとヤフーは月間利用者数が6700万人、LINEは8200万人と、両社とも多くの利用者を抱えている。