そうした中、モバイル専門の調査研究機関「MMD研究所」が2019年9月に行った調査によると、QRコード決済の利用者における各サービスの利用率は以下のようになった。
- PayPay・・・・・44.2%
- 楽天ペイ・・・・17.1%
- LINE Pay・・・・13.6%
- d払い ・・・・・13.6%
- メルペイ ・・・・4.4%
- au PAY ・・・・・3.5%
- FamiPay・・・・・1.5%
- Origami Pay・・・0.7%
「PayPay」が圧倒的なシェアを誇っており、それに「楽天ペイ」「LINE Pay」が続いている。今回の統合で、「PayPay」と「LINE Pay」が今後どうなるのかというのを把握するにはまだ時間が必要だが、おそらくはそれぞれが連携することになるであろう。
先に見たデータを単純に合算すれば、シェアは過半数を超える見通しとなり、業界内でのプレゼンスはさらに大きくなるだろう。
QRコード決済のように社会のインフラ色の濃いツールは、「デファクト・スタンダードになる」、つまり「高いシェアを獲得する」こと自体がさらなるシェア拡大につながることが多い。今回の統合によって、シェア獲得競争における大きな強みを築くことができそうだ。