組織には分業のメリットがあり、ノウハウもたまる
組織のメリットは信用力だけではありません。組織には、分業のメリットがあります。筆者が自分で銀行を作るとなると、預金集めも貸出も経理処理も全部自分でやる必要があります。
毎日預金集めだけやっていれば上達するのでしょうが、いろいろなことを一人でやっていると、なかなか上達しないかもしれません。あるいは、経理処理は得意だけれども他人と会って話をするのは苦手だ、という人がいるかもしれませんが、そうした人が大いに活躍できるのが組織の経理部門なわけですね。
また、組織には膨大なノウハウが溜まっています。ノウハウは「失敗は成功の源」を体現したものですから、自分でノウハウを獲得しようと思うと数多くの失敗をしなければなりませんが、組織に入れば先輩方の失敗に学ぶことができるので、大変楽なのです。
以上、格好の良いことを色々書きましたが、本当に組織がありがたいのは、収入を保障してくれることでしょうね。自営業者の収入は景気の波に翻弄されますが、サラリーマンは会社が倒産でもしない限り、景気が悪くても生活に困らない程度の収入は得られますから。
自分のことを高く評価しすぎないことが重要
以下は余談ですが、サラリーマンになると「自分は頑張っているのに上司が評価してくれない」といった不満を感じることもあるでしょう。そうした不満を持っているサラリーマンは多いですから。