また、出産・育児についてもまだまだ負担は女性に偏っている状況にあるなど、さまざまな要因の積み上げで不満が募るのも無理はありません。

こうした中、職場で働きにくいと感じる状況に直面する女性もいます。以下は、そんな経験をした人の事例です。

産休・育休が取得しづらい空気

「産休・育休を取得したことで、『これだから女は…』と上司から言われたという女性の先輩がいます。その女性は、かつては同じ立場だったはずなのに、私が産休・育休を取ることになると『あなたみたいに当然のように育休を取る人がいると、私たちが迷惑』と非難してきたのです。同じ女性同士理解してもらえるかと思ったのにショックでした。女性の働き方に理解がない職場では妊娠したことが悪いことかのようにギスギスした空気で、長く働くことは無理だ思いました」

女性だけに求められることがある

「女性社員に早く出社することを求めてくる上司がいて、『男性社員より気が利くと思って雇ったんだから』とびっくりするような発言を堂々としてくるのです。始業30分前には出社しているのにそんなことを言われては絶望感しかありませんし、なぜ女性だけが早く出社する必要があるのか理解に苦しみます」

評価や昇格に差が出る

「同じ成果を上げても、女性は男性のように評価されない風土です。同期の男性が昇格しても女性そのままだったり、育休を取った女性で管理職になった人も皆無。『どんなに頑張っても意味ないな』と、時代錯誤の古い体質の職場に憤りを感じてしまいます」