キャリアアップのチャンス

「働き方の多様性に関する意識調査」に戻ると、「今の職場にキャリアアップのチャンスはありますか?」という問いに対して、半数以上の58.5%がキャリアアップのチャンスがないと感じているという結果でした。

中でも20代女性は60.0%がキャリアアップのチャンスがないと感じる一方で、20代男性は43.0%と平均より低く、キャリア初期の若い女性がステップアップの難しさを感じていることがわかります。

育児休暇の取得状況

育休取得については、女性の取得率が66.5%である一方、男性の取得率は23.9%。実に女性の3分の1という結果で、男性の育休取得実績のない企業がまだ大多数であることが示されています。

さらに、育休を取らない理由について、育休を望まない男性の23.3%は「男性は育児休暇を取得する必要がないと思うから」と回答しています。女性で育休を望まない場合は「昇進の可能性がなくなりそう・復帰後に今のポジションに戻れなくなることが怖い」と「育休の制度がない」がそれぞれ17.1%で同率1位となっています。

職場で突きつけられる「働きにくさ」

このように、女性が働く上で性別による格差を感じずにはいられない状況は少なくありません。給料に差が出ればモチベーションに影響するでしょうし、男性社会の中でキャリアアップが難しいという問題を目の当たりにして、せっかく希望に満ちて社会に出ても出端を挫かれてしまうこともあるでしょう。