1.労働時間パラドックス

個人は本業と副業の労働時間を自己管理していると思っています。しかし、一方で企業は個人の労働時間を労働基準法に則って管理しなければならず、その対応の難しさがジレンマとなっています。

どのような規定かというと、

・休憩時間を除いた40時間/週を超えて労働させてはならない
・休憩時間を除いた8時間/日を超えて労働させてはならない


他にも休憩時間や有給休暇、賃金、休日、安全と衛生について細かく規定されています。(労働基準法より引用)

この労働時間に関する規定は、事業場が異なる場合においても通算されます。例えば、本業で6時間働き、副業で4時間働いたとすると、4時間のうち2時間は労働時間に入ることになります。これをどちらの事業場が持ち、管理・把握するかという仕組みづくりが難しいのです。

2.成長パラドックス

個人は副業で本業に活かせる仕事をして成長したいという想いがあり、さらに、3〜4社と複数社で業務に携わればその道のプロフェッショナル人材になれると考えています。

しかし、そのような個人に対して、企業は十分な成長機会を与えているつもりであって、「本業だから社内でやってほしい」と思うのです。