このように、実際に多くの成長企業が正社員雇用にこだわらず外部人材の知見を活用した経営改革を始めています。

また、個人に目を向けると、現在はプロとして活躍している人材が、正社員として1社に勤めていた時代は自身の職能に自信が持てなかったという話もよく聞きます。「たまたま知り合いの相談に乗ったことが想像以上に喜ばれた」「副業で小さく始めていたらいつの間にか本業の収入を超えていた」などの事例も。

副業に関するさまざまな問題も、企業と個人それぞれが小さく始めていくことが重要ではないかと思います。

プロフィール

久保田 雅俊
1982年生まれ、静岡県出身。学生時代から複数の事業の立案を行う。21歳の時に、地元の進学塾を経営していた父親が意識不明となり、10年間に渡って父親の介護を余儀なくされる。父親が経営していた企業は継続不可能となり、自身の手で会社の清算をすることとなる。その経験から企業経営には「金」以上に「人の経験・知見」が必要であるという考えにたどり着いた。2014年㈱サーキュレーションを設立。プロフェッショナル人材の経験とスキルを複数社で活かすプラットフォーム「プロシェアリング」を運営し、2020年現在、プロフェッショナルのネットワークは1万3,000人、導入企業は1,500社を超える。副業として登録し、その後独立する人材も多数在籍。副業/複業時代の新しい働き方メディア「nomad journal」の運営も行なっている。

【参考】
(※)「副業について」エン転職調べ
榮太樓總本鋪
コスモスイニシア

株式会社サーキュレーション代表取締役 久保田 雅俊