・「小中高の臨時休校に合わせて子どもの幼稚園も自由登園になりました。集団化することの感染リスクを考え、期間中はお休みすることにしたのですが、同じクラスのママさんから『気にしすぎ!みんな登園してるよ』ってLINEが来て…。こんなことなら通常保育か休園かのどちらかにして欲しかったです」

・「感染拡大のニュースが出はじめてから、小学生の娘には毎日マスクをして登校させていました。ある朝、娘が急に『マスクをしてる人なんてまわりにいない。恥ずかしい』と言って泣き出してしまって…。その後すぐに臨時休校になったので少し安心しましたが、自分の考えを貫くべきか、娘の気持ちを尊重すべきかとても悩みました」

・「夫はアクティブな人で、これまで毎週末は必ずどこかに出掛けていました。テレビでも不要不急の外出は控えるようにと言っていたので、先日『しばらく週末は家でゆっくりしよう』と夫に提案したんです。そしたら急に夫の機嫌が悪くなり、喧嘩に。こんな時に意見が食い違うなんて、この人とは合わないかも…って思ってしまいました」

このように、積極的に感染症対策に努めている人たちの多くは、自分の行動や考えが絶対的に正しいと確信を持てないまま、最大限自分が安心できる方法を模索している状況です。「神経質だね」と言ってくる人に対して「無神経だ!」と怒りを覚える気持ちもわかりますが、考えてみれば、何が本当の正解なのかわからないのは相手も同じです。ひとまず他人の意見についてはスルーし、まずは家庭内で納得のいくまで話し合ってみてはいかがでしょうか。

自分は冷静なつもりだけど…何を信じればいいの?

積極的に感染症対策に励む人たちがいる一方で、そうした人々の行動や世間の自粛ムードに戸惑いを感じている人たちもいます。