JR九州が挑んだ自動運転の低コスト化

自動運転を行っている路線は既に存在します。新橋から豊洲まで運航している「新交通ゆりかもめ」や、金沢八景から新杉田まで運航している「横浜シーサイドライン」などが代表的です。

これらの路線は自動運転専用に整備された路線や設備を使用して、自動運転によって運航されています。

路線も単純な直線路線の往復であり、自動運転へのハードルも最初からそこまで高くない形で設計されています。

自動運転を行う代わりに、設備投資は多くなり、路線当たりの運賃も割高となります。

JR九州の挑んだ自動運転は、既存の信号システムを高性能化することで、自動運転を行うというものです。その制御にはある程度の誤差がありますが、そこを気にしなければ安全に自動運転ができるというものです。

分岐や複数路線の乗り入れなど、自動運転を前提に設計された路線と比べると複雑となるJRの在来線に低コストの自動運転の導入を検討するということは、非常時にはどのように対応するのか心配になります。