高収入は魅力的だけれど、働きやすさについても考えたい
転職の結果、見事に年収アップを叶えることができたとしても、その仕事を長く続けることができなければ意味がありません。転職活動において、収入はもちろん大切なポイントですが、あわせて「働きやすい環境かどうか」という点についてもじっくり検討しましょう。
例として、30代前後の女性が「自分の職場は働きにくいところだなぁ」と感じたエピソードをいくつかご紹介します。
「同じ女性社員でも、『結婚したら辞めるつもりだから、仕事はそこそこで済ませたい』タイプと、『バリバリ頑張ってキャリアアップを目指す』タイプがいて、当然ながら日々の仕事に対するモチベーションも違います。会社にしてみたら後者を優遇したいと考えるのは理解できるし、頑張っている人が評価してもらえるのは有難いことですが、前者の人たちから見てあからさまな差をつけられるのはちょっと…。なるべくならトラブルは避けたいですし、雰囲気が悪くなってしまっては働きづらいなぁと感じます」
「要領良く面倒事を避けながらもアピールが上手な人っていますよね。上司に気に入られて、評価されるタイプ。でもそういう人たちが気付かなかったり、気付いてもスルーしたりする目立たない仕事を一手に引き受けている、私みたいなタイプもいるんです損な役回りだなぁと常々思いますし、そういう細かな仕事も皆で分担できるような働きやすい職場だったら、とも思います」
「『男性社員の方が優秀に決まっているから、女性に同じ仕事は任せられない』『雑用は女性の仕事』なんて時代遅れなパワハラがまかり通ってしまう今の職場には、不満しかありません。あげくセクハラ被害に悩んで辞めていく人もいて、本気で転職を考えています」
転職活動の際には、目先の数字だけにとらわれずに、こうした会社全体の雰囲気の良し悪しや働きやすさについてもしっかりチェックした上で、新たな職場を選びたいですね。