何歳までに転職するべき?

一般に、転職により年収アップを望みやすい年齢は「20代後半」とされています。しかし実際には、若ければ若いほど良い場合もあれば、実力があれば収入アップをともなう転職ができるようです。

厚生労働省の「平成30年雇用動向調査結果の概要」によると、2018年1月1日時点の常用労働者数は4,970万人おり、そのうち転職入職者は495万5,000人と約10%を占めています。

この転職入職者で、前職よりも収入が上がった人は37%、下がった人は34.2%、変わらない人は27.2%となっています。年齢別は以下の通りです。(表「転職入職者の年齢別収入変動割合」を参照)

転職入職者の年齢別収入変動割合(厚生労働省の資料を参考に編集部作成)

転職後の収入アップにもっとも成功しているのは、「19歳以下」や「20~24歳」と若い世代のようです。「45~49歳」までは転職して収入が減少した人よりも、増加した人の割合が多くなっています。35歳以降でも転職後の収入アップが見込める場合があるようです。

一方で「50~54歳」以降は減少が増加を上回っており、「60~64歳」の定年退職後の再就職だと思われる年代では70%以上において収入が減少しているようです。