「最初から知っていたら、有償スタッフを選んでいた」人も歓迎?

――朱さんの話を聞いていると、派遣社員として働くにしても、人のマネジメントや施設の計画、管理など、責任もやりがいもある仕事がありますね。新聞の中には「『最初から知っていればこっちに応募していた』と語るボランティアもいる」と報じているところもあります。

:傳や古瀬が隣に座っているので言いづらいのですけれども、もしそういう方がいらっしゃれば、募集している職種については今からでも応募可能です。

短期職員は長ければ半年、短くても1カ月は働けるジョブがたくさんあります。「8月までは時間の融通がつく」という方や、「充実した夏休みにしたい」という学生の方などにはぜひ参加してほしいですね。早ければ3月から働けるジョブもあります。

いずれにしても多様な人材と国際的なスポーツイベントの運営側で仕事をするのは貴重な経験になるはずです。

組織委員会 総務局 人事部 採用課長 朱 賢太氏


:ボランティア推進部としては、すでに大会ボランティアで研修などのステップに進んでいただいている方にはぜひ続けていただきたいところですが、ボランティアは決して契約ではありません。「申し込んだからやめられない」というものではありません。あくまで選択肢の一つです。今後も、ご家族やお仕事の都合で、当初思っていたような活動ができなくなった、という人も出てくるでしょう。

ボランティアの具体的な役割・活動場所のお知らせやその内容の「承諾」は3月ごろを予定しています。活動日程が合わない、活動場所や活動内容が希望と違うなど、内容が承諾できないようであれば、その時点で、「辞退」していただければ、改めて職員に応募していただくことも可能です。

つづく:第5回は「熱中症対策やアシスタントキャストの役割」について(3月2日公開予定)

<これまでの記事>
第1回『東京五輪の謎:「パソナの派遣職員とボランティア、本当のところどう違うんですか!?」
第2回『東京五輪の謎:「ボランティア不足だからパソナが派遣を募集してるって本当?」
第3回『東京五輪の謎:「大会ボランティアと都市ボランティアって活動場所が違うだけですか?」

下原 一晃