老齢年金の受給額が低いため、日々の生活費の確保が難しい方もいるでしょう。
切り崩す貯蓄があればよいのですが、十分な貯蓄がない方も少なくありません。
また、健康状態や家庭状況などにより働くことが難しい場合もあるでしょう。
老齢年金を受給中の方でも、一定の要件を満たせば生活保護を受給することが可能です。
生活保護を受けることで最低水準の収入が確保できれば、生活が維持しやすくなります。
しかし、生活保護の支給額は、住んでいる地域によって異なることをご存じでしょうか。
本記事では、生活保護の基本的な知識について確認するとともに、地方に住んでいる老齢年金受給者で「年金収入が3万円」ある場合、生活保護をいくら受給できるのかをシミュレーションします。
1. 老齢年金を受給中でも生活保護は受けられる
老齢年金を受給中の方でも、収入が一定基準以下の場合は生活保護費を受け取ることが可能です。
生活保護とは、生活に困窮している方の支援を目的として、困窮の度合いに応じて必要とされる保護をすることで、健康で文化的な最低限度の生活を保障し、自立をサポートする制度です。
支給される生活保護費は、国が定めた「最低生活費」から収入を差し引いた金額となります。
老齢年金を受給している場合は、最低生活費から老齢年金受給額や就労収入(ある場合)を差し引いた金額が支給されます。